BENEDIKT SIEGWART

戦略的思考で一歩先へ

コンスタンツで経営学の基礎課程を修了したベネディクトは、2014年初めに期間限定の仕事を探し始めました。当時の彼の目標は、レーゲンスブルクでの修士課程が始まるまでの6か月間を有意義に過ごすことでした。そこで出会ったのがMEIKOでした。しかしこれが、さまざまな役割を経ながら今日まで続くキャリアのスタートとなるとは、当時の彼自身も想像だにしませんでした。現在、ベネディクトはMEIKOのグループコントローリング部門の責任者を務めています。彼のストーリーの全貌を、このインタビューでどうぞご覧ください。

優先順位をつけること

– これが、2023年に「グループコントローリング」部門の責任者に就任したときに、最も重要な前提条件だったとベネディクトは振り返ります。当初、彼はそれまでの業務である経営陣補佐の役割を、並行して続けていました。「大変な時期でしたが、チームや上司とのオープンなコミュニケーションを通じて、設定目標を一緒に達成することができました。」現在34歳になったベネディクトはそう回顧します。これらの経験は彼の成長を後押ししただけでなく、柔軟性と適応力を持ち続けることの大切さを改めて実感したのです。

MEIKOに入社した経緯を教えてください。

ベネディクト: 「実は、ほとんど偶然のようなものです。私は修士課程に進む前に半年間の実務経験を積むことを希望しており、そのために仕事を探していたんです。しかも、単なるインターンとしてではなく、正社員と同じ立場で、意欲的なプロジェクトに関わりたいと強く希望していました。当時、MEIKOはトランスフォーメーションプロジェクトでサポートを必要としていました。そして私はといえば、MEIKOを初めて訪れたとたん、すぐにその雰囲気に魅了されてしまいました。その結果、修士課程中もアルバイト学生としてこの部門に携わり続けることになったのです。また、修士課程のために一時的にレーゲンスブルクに引っ越ましたが、 それでも週に何時間かは働けるよう、2014年には - おそらく学生としてはMEIKOでは第一号に近いかもしれませんが、在宅勤務の体制を整えてもらいました。」

修士課程修了後のMEIKOでの役割はどんなものでしたか?

ベネディクト: 「修士課程修了後は、まずはジュニア コントローラーとして、その後は財務部門で子会社管理を6年間担当しました。ここでは、主にヨーロッパやアジアの子会社を戦略 業務運営の面でサポートしていました。また、シンガポールの子会社設立など、いくつかのプロジェクトにも責任者として参加しました。国際的な環境に身を置き、さまざまな文化の人々と働くことは、今でもとても楽しいです。時には、まずはお互いの距離を縮める努力が必要になります。日本人の同僚とは、ドイツと日本の文化の違いに関するYouTubeの動画を一緒に観て、笑いながら『これはその通り』『これは違う』とコメントし合いました。たとえば、ドイツでは本当にサンダルの下に靴下を履くのか、という噂についても話したりしたものです。」

誇りをもって働く「MEIKO」ファミリーの一員として

私は昔から、物事やプロセスを前進させることに喜びを感じる性格でした。MEIKOでは、信じられないほど多くの開発 創造の余地があり、自由に動くことができます。この環境は、初日から本当に居心地の良いものでした。

2022年初めには、あなたは「CEO」の補佐役になりましたね。とても刺激的なポジションだと思いますが、 就任の経緯はどのようなものでしたか?

ベネディクト: 「財務部門での6年間を経て、一度は慣れ親しんだ環境から自ら抜け出したいと思うようになりました。そのとき、経営責任者のトーマス ポイカート工学博士と、当時新設されたこのポジションについて、事前に何度か建設的な話し合いをすることができたんです。それで、このポジションに求められていることが明確に分かり、とても良い感触を得ることができました。そしてもっと重要だったのは、最初の瞬間からお互いの相性がとても良かったことです。CEOの補佐役という、密接で信頼関係が大切な仕事では、これはとても重要なことだと思います。」

補佐役という仕事の魅力は何ですか?

ベネディクト: 「会社全体の動きを把握できることですね。補佐という役割は、まさしく中心的なハブとして機能するんです。特に、さまざまな経営会議や戦略プロセスの準備を通じて、この大きな企業の全体像を掴むことができるのは魅力的です。現在、MEIKOはさらなる成長のために舵を切っています。その中心で戦略的な方向性の形成に参加し、そこから生まれたプロジェクトを動かすために働くことは、とてもエキサイティングな体験であると同時に、責任も伴います。これまでの2年半で、非常に多くのことを学び、人脈も確実に広げ続けることができました。このような経験を積む機会を与えてくれた会社には、とても感謝しています。」

2023年9月から兼任している 2つの役職はどのようなものですか?

ベネディクト: 「2023年秋に、『グループコントローリング』部門のチームリーダー就任のオファーがありました。つまり、自分の原点に戻ったことになります。自分が担う2つの役割を活かして、シナジーを生み出すことができました。というのも、コントローリングで扱う多くの情報は、もともと経営陣向けにまとめられるものでもあるからです。また、財務部門のすばらしいチームも私をサポートしてくれました。しかし、この2つのポジションを内容的にさらに発展させるには、より多くのキャパシティが必要です。そのため、およそ3年間兼任してきた経営陣補佐の役職を、後任者に引き継ぐ予定となっています。」

今までの仕事のなかで、 最も刺激的なプロジェクトは何でしたか?

ベネディクト: 「先に述べたプロジェクトに加えて、特に記憶に残っているひとつのプロジェクトがあります。それは、修士論文執筆の一環として、MEIKOグループの財務部門にプランニングツールを導入するべきかどうかを調査するというものでした。その結果、 多くの現地法人にまたがって、ソフトウェアベースのソリューションの実装を担当する機会にも恵まれました。このプロジェクトは、計画の準備に間に合うように勧める必要があり、市場組織のCEOたちは全員その完成を待ちわびていました。そのため、プロジェクト最終段階は非常に緊張感のある進行となりました。しかし幸いなことに、時間的にも予算的にも、すべてが上手くいきました。」

常に上のキャリアを目指して

2014年にMEIKOに入社したベネディクトは、素晴らしいキャリアを築いてきました。アルバイト学生、修士、ジュニアコントローラー、子会社管理者、CEO補佐を経て、現在はグループコントローリング責任者を務めるベネディクト。彼の今後のキャリアの展開を、MEIKOはわくわくしながら見守っています。

仕事からのリフレッシュ方法は?

ベネディクト: 「自由時間には、家族と一緒にさまざまなアクティビティに挑戦しています。この家族との時間を通じて、仕事とのバランスは完璧に取れています。特に娘との時間は楽しいですね。自然の中でサイクリングをしたり、地域で人気の遊園地に行ってみたりもします。さらに、私はカヤックツアーが大好きなんです。デジタル世界と遠く離れてリラックスする、最高の方法ですよ。」

応募を考えている方に、何かアドバイスはありますか?

ベネディクト:「新しい課題に対して常にオープンであること、責任を持って取り組むこと、そして変化をチャンスとして捉えることが大切です。私の場合、こうした態度は仕事の上でかなり役に立ちましたし、知識の幅を広げてくれました。こうすることで、新たな視点から物事を見る術を学ぶことができます。さらに、チームワークが得意であれば、まさにMEIKOにぴったりの人材だといえるでしょう。」

職歴

2010-2014

コンスタンツ専門大学、経営学(総合的アプローチ)学士修了

2014-2016

レーゲンスブルク専門大学、経営学(財務 コントローリング)修士修了

2016-2022

子会社管理部門でさまざまな業務を担当

2022-

CEO補佐

2023-

グループコントローリング部門チームリーダー